軟質塩ビと硬質塩ビについて

いわゆるPVCと言われているものですが、塩ビには硬質と軟質があります。
原材料で考えると通常塩ビはペレットと言われるビーズの様な細かい樹脂の粒となっております。
硬質塩ビは、それを溶かして成型した商品に塩ビ管や雨樋などがあります。
その時に「可塑剤(硬い高分子物質に可塑性を与え、加工性をよくするために加える物質。)」という柔軟剤の役割の様なものを入れたら、我々の扱っている軟質塩ビとなりシートやビニールと呼ばれる様になります。
※塑性という固体に外力を加えて変形させ、力を取り去ってももとに戻らない性質を与えるものです。
身近なものだと蠟(ロウ)や粘土のイメージです。

余談ですが軟質でも厚みや硬度の高いものだと、昭和世代には馴染み深い塩ビのフィギュア等があります。
○○消しと言われているキャラクターものもそうです。
実際、現在よく使用されている「プラスチック消しゴム」と呼ばれる製品も塩ビ製品になります。
固すぎず柔らかすぎずに調整した塩ビを擦りつけて消しているという事になります。
キャラものが消しづらいのは硬度を高めて、形を形成している為に消す力があまりなのかもしれませんね。
ちなみに消しゴムの粉とビニールの粉はでん粉でどちらもくっつき防止の役割です。
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