綿帆布について
お客様が持ちこんできた生地があるんだけど、これは何号の綿帆布か分かるかな?という質問です。
元々綿帆布にはJIS規格があったのですが、これが無くなってしまいました。
規格があった時代からの流れで、国産品については規格時代に準じて生産している事が殆どです。
何本撚った撚糸がどれだけ詰まっているかの目付の量で号数の規定がありました。
号数は、織物の密度を表す指標であり、縦糸と横糸の本数の密度によって異なります。
一般的に、綿帆布の号数が高いほど、細い糸を使用し織り目が細かくなり、柔らかい風合いになります。
1in(2.54㎝)×1in(2.54㎝)の中に縦糸、横糸が何本入っているか数を数えると、その生地がおよそ何号相当であるかがわかります。
可能であれば糸を取り出して、原糸の撚り合わせ本数を数えるとすぐわかると思います。
サイズ |
原糸 |
密度(本/inch) | 重さ | 引張強さ | 伸び率 | |||||
号数 | 番手 | タテ糸撚り合わせ数 | ヨコ糸撚り合わせ数 | タテ糸 |
ヨコ糸 |
g/㎡ | タテ方向kg | ヨコ方向kg | タテ方向% | ヨコ方向% |
1 |
10 | 7 | 8 | 28-32 | 18-22 | 1014 | 160以上 | 160以上 | 43以下 | 16以下 |
2 | 10 | 7 | 7 | 28-32 | 16-20 | 941 | 160以上 | 130以上 | 43以下 | 16以下 |
3 | 10 | 6 | 6 | 28-32 | 19-23 | 867 | 140以上 | 125以上 | 43以下 | 16以下 |
4 | 10 | 6 | 5 | 29-33 | 18-22 | 794 | 140以上 | 100以上 | 43以下 | 16以下 |
5 | 10 | 4 | 5 | 32-36 | 23-27 | 720 | 105以上 | 125以上 | 41以下 | 15以下 |
6 | 10 | 4 | 4 | 32-36 | 23-27 | 647 | 105以上 | 95以上 | 41以下 | 15以下 |
7 | 10 | 3 | 4 | 34-38 | 24-28 | 573 | 80以上 | 95以上 | 41以下 | 15以下 |
8 | 10 | 3 | 3 | 34-38 | 24-28 | 500 | 80以上 | 65以上 | 41以下 | 15以下 |
9 | 10 | 2 | 3 | 44-48 | 33-37 | 510 | 70以上 | 90以上 | 39以下 | 14以下 |
10 | 10 | 2 | 2 | 45-49 | 34-38 | 428 | 70以上 | 65以上 | 39以下 | 14以下 |
11 | 10 | 2 | 1 | 43-47 | 39-43 | 343 | 60以上 | 35以上 | 39以下 | 14以下 |