日照と日射(日本の夏)

公開日: 2024.07.16
更新日: 2025.12.23

「日照」とは日光が地表に当たることをいいます。
普段何気なく使っている言葉ですが、「日照」と「日射」には明確な違いがあり、それが夏の暑さや冬の寒さに大きく関係しています。

日照とは(日照時間について)

日照時間は、太陽が地平線の上にある時間を指し、具体的には日の出から日の入りまでの時間です。
季節によって変わり、夏は日照時間が長く、冬は短くなります。

日射とは(暖かさのエネルギー)

日射とは、太陽から地表に届く光エネルギーのことです。
日射量は太陽の高さ、雲の有無、大気の状態などに影響されます。日射量が多いほど地表は暖かくなります。
太陽の角度が高いほど、地表に届くエネルギー量が増加し、暖かくなります。逆に、太陽の角度が低いと地表に届くエネルギー量が減少し、寒くなります。この原理が、夏が暑く、冬が寒い理由の一つです。

太陽の角度と日射エネルギーの違いの図

季節による太陽高度の違い

夏と冬の太陽高度の違いと庇テントの効果

夏の太陽
太陽高度が高いため、地表に対して垂直に近い角度で照射されます。例えば、太陽高度が70度の場合、エネルギーはほぼ垂直に届き、効率よく地表を暖めます。

冬の太陽
太陽高度が低いため、斜めに照射されます。例えば、太陽高度が30度の場合、エネルギーは斜めに拡散され、地表に届くエネルギー量が少なくなります。

庇(ひさし)テントによる熱さ対策

ですので、天井面に設置する庇テントは熱さ対策に適しています。
夏場の高い角度からの強い日射を庇で遮ることで、室内への熱の侵入を防ぎ、効率よく涼しさを保つことができるのです。

庇テントが夏の日差しを遮るイメージ
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