塩ビの重量について

軟質塩ビシートの重量についてです。
糸入やターポリンになると、ポリエステル糸の比率と重量を考えなければなりませんが、塩ビ単体であれば比較的簡単です。
水の比重を1ととした場合に1.16~1.35程度が軟質塩ビの比重とされています。硬質塩ビはさらに上の比重となり重いものとされています。
0.3㎜厚の塩ビシートの㎡重量を求めるにあたり「g/cm3」として計算すると、1m×1m=1㎡なので「0.03㎝×100㎝×100㎝×比重1.16~1.35」となります。
計算すると「348g/㎡~405g/㎡」となります。なんとなーく0.3㎜厚のビニールでよく目にする数字になったかと思います。
ここの範囲があるのは各メーカーの製造工程や可塑剤の含有量等様々な要因によって左右されます。
製造メーカー様によっては、どのシーズンでも出来立て新品未開封を開反した時の柔らかさを一定に感じる様に、季節によって配合を変えている場合があります。
夏場は若干固めに仕上げて、冬場は柔らめに仕上げる様な調整を行い作り手が安定した作業を行える様に製造されています。
ここで糸入ビニール等でカタログ数値が思ったより軽いなや、重いなという思う方も出てくると思います。
これは格子に入った糸の交点の一番厚みがある部分の数値と、フイルム厚を表記しているのが混在している為です。
現場や打ち合わせ時におよその重量が知りたい場合にお使い下さい。
©2020 株式会社星野商店
ページ
TOP