体感温度 SET*(Thermal Sensation Equivalent Temperature)
室内にいる時、外はとても暑い日で、エアコンをつけたり窓を開けたりして過ごしています。その場合以下の要素が体感温度に影響を与えます
室内温度(乾球温度): 部屋の温度計で測る普通の温度。
湿度: 部屋の空気中にどれだけ水分が含まれているか。
風速: 部屋の中の風の流れ、例えば扇風機やエアコンからの風。
輻射熱: 窓から入る太陽の光や暖房器具からの放射熱。
活動レベル: どれだけ動いているか(例えば、座っているか、掃除をしているか)。
服装: どんな服を着ているか(例えば、軽装か厚着か)。
リビングで過ごしているとします。この時、部屋の温度計は25℃を示していますが、実際に感じる温度はそれだけでは決まりません。
湿度が高ければ、同じ25℃でも蒸し暑く感じる事となります。理由は汗が乾きにくいためです。
扇風機をつけると、風が体に当たって涼しく感じます。同じ25℃でも風があることで、体感温度が下がります。
窓からの直射日光があなたに当たっていると、その部分だけが暖かく感じます。同じ25℃でも日向にいると暑く感じるでしょう。
例えば掃除をしていると、体が熱を発するため同じ25℃でももっと暑く感じます。
服装が軽装であれば涼しく感じますが、厚着をしていると同じ25℃でも暑く感じます。
これらの要素が組み合わさって、実際に感じる「体感温度」が決まります。この体感温度を数値として表したものがSET*です。
SET*は、室温、湿度、風速、輻射熱だけでなく、活動レベルや服装も考慮して、実際に感じる体感温度を示します。つまり、家の中で「どれくらい快適に感じるか」をより正確に評価するための指標です。
このように、SET*は様々な要素を総合的に考慮して、あなたが「どれくらい快適に感じるか」を表す数値だと考えてください。