熱さ指数 WBGT(Wet Bulb Globe Temperature)

WBGTについて専門的な用語は置いておいて、どの様なイメージなのかの話です。
熱中症のリスクを避けるために注意が必要で、以下の要素が体感温度に影響を与えます

前置きとして、WBGTには以下3点の項目があります。 湿球温度: 湿った布で包んだ温度計で測る温度。湿度が高いほど高くなります。
黒球温度: 黒く塗った球体で測る温度。太陽からの輻射熱や地面からの反射熱を反映します。
乾球温度: 風や湿度の影響を受けない普通の温度計で測る温度。

想像してください。あなたが運動場でスポーツをしているとします。
この時、気温計は30℃を示していますが、実際に感じる温度はそれだけでは決まりません。

湿球温度: 湿度が高ければ、汗が蒸発しにくくなり、体が冷えにくくなります。たとえば、湿球温度が27℃だとすると、湿度の影響で蒸し暑く感じます。
黒球温度: 日差しが強いと、黒球温度は高くなります。たとえば、黒球温度が35℃だと、太陽の熱や地面の反射熱で暑く感じます。
乾球温度: 気温計が示す普通の温度が30℃だとします。
これらの要素を組み合わせて、実際の熱ストレスを評価するのがWBGTです。WBGTは以下のように計算されます:

屋外の太陽照射あり:WBGT = 0.7 * 湿球温度 + 0.2 * 黒球温度 + 0.1 * 乾球温度
屋内または太陽照射なし:WBGT = 0.7 * 湿球温度 + 0.3 * 黒球温度

具体的な例として
晴れた日中の運動場で、太陽が照りつけ、湿度も高い日だと、WBGTは高くなります。
湿球温度が27℃、黒球温度が35℃、乾球温度が30℃だとすると、WBGTは0.7 * 27 + 0.2 * 35 + 0.1 * 30 = 29.1℃になります。これにより、熱中症のリスクが高いことがわかります。
曇りの日や室内運動場だと、日差しが少なく湿度も低いと、WBGTは低くなります。
湿球温度が24℃、黒球温度が28℃、乾球温度が30℃だとすると、WBGTは0.7 * 24 + 0.3 * 28 = 25.2℃になります。これにより、比較的安全に運動できることがわかります。

WBGTは、湿球温度、黒球温度、乾球温度を組み合わせて計算される指標で、特に屋外や工業環境での熱ストレスを評価するために使われます。簡単に言うと、「どれくらいの熱ストレスがあるか」を表す数値です。 このように、WBGTは、特に高温多湿環境での安全管理や熱中症予防に役立ちます。運動場や工事現場など、暑さの影響を強く受ける場所での「熱ストレスの評価」に適した指標です。
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